BHのマスコット・じんぼうくんがつづるブックハウスの毎日
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「童話作家 森山京 (もりやまみやこ) 先生」
たおやかでとってもオシャレな女性。 ゆるやかですが確かな意志をお持ちで自信に満ちた語り口。 そんな素敵な森山京先生にお会いしました。 そう、今日はポプラ社さんの 「絵本カフェ」 へお出かけ。 絵本作家さんを囲んで いろいろなお話を聞きながら 美味しいスイーツまでいただけるという なんとも素敵な時間を過ごしましたよ。

f0101969_16304523.jpgさて、幼年童話の名手として 「 『きいろいばけつ』 などきつねのこシリーズ (絵 つちだよしはる/あかね書房 ・ 路傍の石幼少年文学賞) 」 を始め 児童文学界での様々な賞を受賞されている森山先生。

f0101969_16325349.jpgf0101969_1633317.jpg他にも 「おおきくなったら (絵 芭蕉みどり)」 「ともだちほしい (絵 えがわちほ)」 (ともにポプラ社) など、柔かくて温かくて夢中で読んでしまうお話がたくさん先生の手から生まれています。


f0101969_16355178.jpg先生は1929年東京生まれ。 お若い頃はちょうど戦中から戦後の大動乱期で 今のように自由になりたいものになれる時代ではありませんでした。 デパートの宣伝部に入り、ラジオ・テレビ (民放) の広告の創成期に携わり 名コピーを多数産み出されるなど様々な活躍をなさいました。 なにもないところから始める大変さ、パイオニアは偉大です。 しかし、どんなに才能を表しても時代はまだ女性に厳しく 希望する部署 (新聞広告) へは行かれません。 そこで自ら新聞社主催の様々な広告賞へ挑戦、すると準朝日広告賞受賞、毎日広告デザイン賞ではトップ (新聞広告 総理大臣賞) に輝きます。 そうして実力を世に表すうちに注目され、フリーのコピーライターを経て 広告プロダクションに入社。 その仕事の中で 「残業しない方針の」 ボスの下で働き始め、急に自分だけの時間ができた時に・・・


「そこで ふと空いた時間に 童話が浮かんだのよ」

キャリアウーマンの先駆けとして立派な道を歩んできた森山先生が、ここから徐々に童話の世界へ入っていかれることになりました。 

「広告、広告で来る日も来る日も製品に即した言葉でしか書けない仕事をしてきたので、自分のことばで書きたかったのでしょうね」

そうして書き止めた童話を講談社児童文学賞新人賞へ応募され、なんと佳作に入選、中谷千代子さんが絵を描かれて実際に書籍化されました。 これがきっかけとなり、幼年童話を書き始めることとなった先生、この時 御年40歳くらいだったそうです。 ご結婚なさって、子どもさんも産まれ、それからの作家としてのスタートでした。 

「そういえば、太田大八先生のこと、どんな先生か知らなかったのよ」

今回の童話選を発行するにあたり初めてご自身の著書をじっくり読み直し、いろいろとその当時のことを思い出される中で、太田先生のことが書いてある1979年のメモをご覧になった先生。 当時既に大御所という風格の太田先生のすごさを そこから徐々に感じていったというくらい、この世界のことを良く知っているとは言えなかったとおっしゃいます。 ご自身の歩まれた道を振り返って

「幼年童話作家になるという目的があったわけじゃなかったのよ」

その時々でいろんな編集者に会って、様々なことを教えてもらって 今の森山先生があるんだと、微笑む先生。 ご自身の才能はもちろん、運、タイミングなど たくさんのことが絡み合って今の先生がいらっしゃるんですね。

著書にはたくさん動物のこどもが登場しますが 「動物と思って書いていないの。人間の子と思っているわ」。 どの子も愛らしくて、ちょっぴり恥ずかしがりやでやさしくて・・・ 先生は、そんな子がお好きなんですって。

「でも、自分の子どもがモデルになったり、子育ての中でヒントが生まれたりしたわけではなかったわねえ。 逆に自分の子どもが読まなくてよかったと思っています。 自分の子どもの意見を 母親はついすべての子どもの意見の代表として聞いてしまうようなところが一般的でしょう。そこはあまり信用しないのよ」

ご自分の子どもさんには ただ一冊だけ読んで感想を述べてもらったと笑う先生。 笑顔がすてきです。 落ち着いて、ゆっくりと、しかし淀みなくすっきりとご自身のことを語るそんな先生のことを良く知る編集の方は 「先生の書くものって、人間の本質をついている。 コピーライターの時の体験が生きていると思いますが、人間の様々な局面を見るということは ちょっと厳しい見方もあるのでしょう。 甘さだけではない、深いところまでついている、そういうところが 凄みがあって素晴らしいんでしょうね」。

f0101969_16371843.jpgその後 直々に 「もりやまみやこ童話選1」 の中から 「きいろいばけつ」 を読んでくださいました。 こんな幸運はめったにありません! 落ち着いたお声ですが感情こもってつい惹き込まれていたスタッフ。 やっぱり実際に書いた方の読み方は別格です。

f0101969_16375092.jpgところで先生は目下 「歯の大修理中」 だそうですが とにかく会話の中に出てくる表現がとても新鮮で楽しく素晴らしいのです。 コピーライターとして、そして童話作家としてのご活躍も この才能だからこそなのでしょうか。 すっかり 「修理」 が終わったら 先生の朗読をまた伺いたいものです。 また新しい童話を、楽しみにお待ちしております! ありがとうございました。




★森山先生の童話を集めて2009年3月に発売された 「もりやまみやこ童話選全5巻」 、ただいま 絶賛発売中です! どのお話も素敵なのですが スタッフ(ひ)は特に 第5巻の 「おばあちゃん どこにいますか」 に泣かされました。 さし絵は1巻から順に はたこうしろう先生、西川おさむ先生、黒井健先生、ささめやゆき先生、太田大八先生。 どのさし絵も お話とぴったり。 きつねの子も画家さんそれぞれタッチは違いますが 森山先生の童話の世界にはどれもぴったりきちゃうから不思議です。 しかも大御所の画家さんばかりで なんとも豪華な5冊ですよ♪



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by bh-jinbocho | 2009-05-27 16:09 | 絵本作家さんのこと☆
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