BHのマスコット・じんぼうくんがつづるブックハウスの毎日
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「オームラトモコさんにお会いしました☆」
今月のポプラ社さんの絵本カフェ ゲストは オームラトモコさん。 どこか外国を想わせるおしゃれさがあり、鮮やかな色彩が印象的な作家さんです。

f0101969_1427913.jpg今回は昨年夏に出版された 「なんのぎょうれつ?(ポプラ社)」 の制作秘話や オームラさんご本人について、楽しいお話を伺いました。

【「なんのぎょうれつ?」 制作裏話を聞かせてください】
f0101969_1429077.jpgこの絵本の製作は 絵を描き始めてから3カ月くらいかかりました。 読み物の挿絵などの仕事が多いのですが、これが今までで一番時間がかかった絵本かもしれません。 細かい描き込みなどもありますし、下書きの段階で非常に時間をとりました。 動物の行列を見開きで見せるので、ページの両脇になんの動物を持ってくるか悩んだり、登場する動物の実際の体長や体高を図鑑などで調べて表にしてきちんと大きさ順にしたり・・・(様々な種類がある動物、例えば犬などは中間を取ってます)。 調べていったら、モルモットが意外と大きかったことが分かりました! 今回初めて 「オランウータンの顔がグレー」 ということも知りましたね。 動物がリアルすぎるのも怖いけど、想像の世界との中間くらいを出して行けたらと思っています。 最後 (32-33P) の 「くじらしおふき」 のところで 動物たちが色々な角度で打ち上げられるところがあるんですが、意外に動物がお腹を出しているショットってないんですよね、資料がないので想像で描きました。 動物は全部でちょうど50。 でも、これは偶然なんですよ。 最初は48とかで、編集の方と相談したりして ちょうどきりのよい数字になりまして。 それから、あの案内人は、最初はいなかったんです。 でもアクセントになるということで、海に関係した鳥がいいなと 「アジサシ」 という頭がツンとはねている可愛い鳥に設定しました。 あと、最初は動物に番号はついていなかったんですが、行列の時によく配られる整理券の感覚で番号を入れていきました。 その他、動物の名称以外で何か入れようかと迷いまして 「体長とか体高を入れる?英語を入れる?特徴を描いちゃう?」 など色々なアイディアが出ましたが、結局すべて排除して、シンプルにしたのが結果よかったと思います。




【「なんのぎょうれつ?」作られたきっかけは?】
青山で個展を開催した時に 「なんのぎょうれつ?」 のダミー本を展示していました。 その時に、いくつかの出版社さんから絵本化のお話をいただきましたが、ポプラ社さんが一番手でした(笑)。 たくさんダミーを作りました。 最初は動物がみんな おぎょうぎ良く並んでいたのですが、そのうち たぬきときつねが化かし合いしたり (4-5P) と 動きが出てきて・・・。 最後のくじらのシャワー (32-33P) もどんな名前にするかダミー毎に色んなアイディアがでまして、最終的に 「くじらしおふき」 になりました。 編集側の私事をはさみ、結局3年という時間がかかりましたが、元々絵本化しようと思っていたわけではなかったので、こうして絵本になって とっても嬉しかったです。

【「なんのぎょうれつ?」 ここに注目!】(担当編集者さんより)
f0101969_14382884.jpg☆動物たちがそれぞれ特性を生かして行列しているところが面白くて一ページ毎に楽しく立ち止まって読めます。 ひつじの前はなぜスペースが空いてる? ライオンとトラに挟まれたシマウマの表情は? 見開き16.17ページでは なぜかあくびが出る?!などなど・・。
☆くじらの背中に行列のみんながきちんと乗っています!50番目のかえるから1番目のぞうまで、全部です、数えてみてください。 しかも、表情が一個一個違って楽しい。 水の中に入った場面では、水が大丈夫な動物はちゃんと目を開けています。
☆4ページ目では 「犬猿の仲」 の犬と猿が、最後の 「くじらしおふき」 のところでは 「仲良くなって」 います!! ちゃんとドラマになっている?! きっと、同じ行列に並んでいて 同じ時間を共有したら、分かりあえたのでしょうか。
☆最後の 「くじらしおふき」 で 動物はきちんと50、いるでしょうか?!
――この絵本は 絵探しも楽しいし、たくさんの動物の名前も覚えられるし、数を 「逆」 から数えることができるなど、本当にいろいろ楽しめます。 大人よりも、子どもはすぐにこういった 「しかけ」 を見つけて楽しそうに教えてくれる。 会話をしながらゆっくり親子で楽しめる絵本です。

【どんな風に描かれているのか教えてください】
CG (コンピュータグラフィックス) も使います。 最初にラフを起こし、次に木炭鉛筆で線画を起こして、パソコンに読み込み、大きさの調整などをしてこれを下書きにします。 場面的に胴体切れしているところも、最初はとりあえず全体を描きます。 部分的に失敗したら、その部分だけを描いて、もう一度取り込み、合成します。 色付けは、絵の具で柄や色の部分をコピー用紙に描き、取り込み、下書きと合成します。 とりあえずおおまかに描いて、はみ出した部分などはパソコンでそぎ落としています。 コピーペーストは好きじゃないので、同じ動物が出てきてもページ毎に一つ一つ全部描き起こします。 例えばシマウマのシマなども。 色みの調整、大きさの微調整もききますからバランスも取りやすく、そのあたりはパソコンがやりやすいですね。
(オームラさんがCGで描いているというと、驚かれる方が多いと思いますが、ほとんどが手描きで、CGのいいところを組み合わせているという感じでしょうか)

【絵本作家になったのは?】
f0101969_14423856.jpg元々テキスタイルデザイン専門学校で染色を専門とし、プリントデザインなどをしていたので、染色から色を学びましたね。 絵は23歳くらいから描き始めました。 その頃時間を持て余していたので、いたずら描きみたいにどんどん描いていたら楽しくなりまして。 シャーペンで白黒を描いていたのですが物足りなくなって色をつけ始めて、どんどん面白くなっていきました。 でも、なぜ描き始めたのか、自分でもわからないです。 1999年くらいからイラストレーターとして活動を始めました。 f0101969_144744.jpg2002年に 「第3回ピンポイントギャラリーコンペ※最優秀賞」 を受賞しました (受賞作は 後に描き改められ、講談社から 「こんなおつかいはじめてさ」 として出版されました。 これがオームラさんの初めての絵本です)。

小さい時は絵本はたくさん読みましたが、特別絵を描いていたということもなく、外遊び大好き少女でした。 でもアニメや漫画は好きで、小さい時のことは、今でも絵を描く上で生きていると思います。 そうそう、私が小さい頃、母はお絵描き教室や習字に通わせなかったんです、「絵や習字は習うものじゃない、(特に習字は)先生の癖がついてしまうから」 と。 後々通った専門学校でも 「変なくせがついていない」 というのは利点でしたし、小さい頃に習ってなくてよかったかなと思ってます。

※ピンポイントギャラリーコンペ ・・ 東京・青山にある 「ピンポイントギャラリー」 主催の若手絵本作家のバックアップを目的として作られたコンペ。 受賞作は絵本として出版されているものも多い。 ギャラリーでは、イラストレーション、絵本などの個展、画廊企画のグループ展などを運営。

f0101969_14405393.jpg―――オームラトモコさんのすごいところは 豊かな表現力。 「素直に楽しんでほしい」 という願いが絵本の根底に流れていて、読者が自由に楽しめるような遊び場のような雰囲気を作りだしている、そんな気がします。
そして、独特の色が本当にステキで、実際作業の中で一番時間をかけていらっしゃるということですが、この度 色彩に厳しい国のひとつ・オランダで、なんとこの絵本が出版されることが決まったそうです! おめでとうございます! ヨーロッパ諸国は 「色」 に大変厳しいところですし、文化の違いからの出版の難しさもある中で、今年3月のイタリア・ボローニャ絵本フェアでのデモでは この絵本にヨーロッパ諸国の 「ぎょうれつ」 ができたほど大人気だったとか (この後、フランスからもオファーが来たとのニュースが入っています)。 ヨーロッパでも認められているという オームラトモコさんのこれからのご活躍がますます楽しみですね! 先生、今日は本当にありがとうございました♪


☆オームラトモコさんの絵本を ちょっぴりご紹介します☆
f0101969_14494112.jpg「パパのおはなしきかせて」
角野 栄子作  オームラ トモコ絵
税込価格: ¥1,050 (本体 : ¥1,000)
出版 : 小学館 発行年月 : 2009.6
ISBN : 978-4-09-289781-6
パパは 以前スニーカーだったんだって! 高校生のサッカー好きな男の子のね・・・。 愛嬌&愛情たっぷりのパパのおはなしに、ぼくだけでなく いつの間にか読者も惹きこまれてしまいます。 最初の読み物としてもオススメです。

f0101969_1452487.jpg「パパにあいたい」
ビーゲン セン作   オームラ トモコ絵
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : アリス館  発行年月 : 2008.7
ISBN : 978-4-7520-0409-7
お父さんが大好きなターくん。 お友だちに 「高いところにのぼれば、遠くにいるパパにあえる」 と聞いて、高い塔を作ることにしました。 そこで・・・? 


f0101969_14525489.jpg「かわるかわるおそとでかわる ことばのいみがえでわかる!」
オームラ トモコ作・絵
税込価格: ¥588 (本体 : ¥560)
出版 : 教育画劇  発行年月 : 2009.7
ISBN : 978-4-7746-1140-2
「大きい ⇔ 小さい」 「きれい ⇔ きたない」 など、形容詞を絵で楽しく学べます。 今までなかった、とても面白い本!

f0101969_14534650.jpg「シップ船長とゆきだるまのユキちゃん」
かどの えいこさく  オームラ トモコえ
税込価格: ¥945 (本体 : ¥900)
出版 : 偕成社  発行年月 : 2005.12
ISBN : 4-03-439250-9
頼まれたら嫌といえない シップ船長。 なんと、北国から ゆきだるまを 南の国まで運ぶという依頼が・・! ゆきだるまは、南へ行くと 溶けるんですけど。
大人気、シップ船長シリーズ。 小学校低学年~オススメ!


※ブログでご紹介しております書籍・グッズはお品切れの場合がございます。予めご了承くださいませ。
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by bh-jinbocho | 2010-05-31 14:12 | 絵本作家さんのこと☆
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