BHのマスコット・じんぼうくんがつづるブックハウスの毎日
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「はた こうしろうさんにお会いしました☆」
今月も行ってまいりました、ポプラ社さんの絵本カフェ。

今月の先生は、なんと はたこうしろうさん! ブックハウスでも人気の絵本作家さんです。 絶妙な曲線と美しい色のハーモニーが印象的なはたこうしろうさんの絵本。 
f0101969_1475319.jpg5月の新刊の 「このおみせなあに」 (クーとマーおぼえるえほんシリーズ5巻) のクマちゃんもキュート! 今日はこの絵本を中心にお話をしていただきました。 
はたこうしろうさん、よろしくお願いいたします♪


「5歳の自分自身にプレゼントするような気持ちで絵本を作る」
f0101969_14135995.jpg ぼくが絵本を作る時は いつも 「自分の記憶の中にある5歳くらいの当時の自分にプレゼントする気持ちで」 描いています。 当時の5歳くらいのぼくが、面白いと思うようなもの。 今目の前にいる子どもたち、ではなくてね。 
 前から 「知育絵本」 とはいっても、お勉強ぽくなくて、親子で楽しく学べるものがあったらいいなと思って描いたのが、この 「クーとマーのおぼえるえほんシリーズ」 です。 絵本を一冊も仕上げてないころから、このシリーズ1作目のエスキースができていまして、出版社へ持ち込みもしましたが、ポプラ社さんがいち早く出してくださって・・・。 非常に印象深い一冊です。
 子どもって 「空想と現実」 の間を行き来するじゃない? その 「混沌」 とした部分って 「子どもにとってエキサイティングな体験」 ですよね、そんなものを描きたいという気持ちがありまして。 例えば 「ぼくののりものなあに (シリーズ4巻)」 の中で、クーとマーがおじいちゃんたちを迎えに行くために、乗り物を作っちゃう、そして実際に乗って行ってしまい、いろいろなことに遭遇して、そしてお母さんの声がして現実に戻る。 子どもって、「ぼくこの乗り物作って乗っておじいちゃんたちを迎えに行ったんだよ!」 なんて本当に言いますよね。 空想と現実を まぜこぜに表現したかったんです。 このシリーズは全部そういう要素が盛り込まれています。

「絵本は親子がコミュニケーションをとるツール」
 ぼく、絵本作りの中で いろいろな要素というか 「しかけ」 を作るのが得意でして。 絵本は親子がコミュニケーションをとるツールと思っているから、お母さんが読むときはそのしかけをぜひ使って、自由にコミュニケーションしてほしいと思っているんです。 実際ぼくはそうやって読み聞かせてますね、いろいろ描いてあることないこと出しちゃったりして。 ところがね、ぼくに子どもができて公園に連れていった時に 他のお母さんたちの読み聞かせが聞こえてきてね、絵本のテキストをそのまま読んでる人が多いことに気がついて、びっくりしました。 脱線して読む人って少ないのかなって。
f0101969_14164283.jpg とすると、絵本の中にテキストとして盛り込めば、誰が読んでも同じクオリティになるんじゃないかと考えまして、「ぼくののりものなあに」 から擬音語をたくさん入れるようになりました。 描き文字などを盛り込み、読み手を誘導してあげるようにしました(写真右)。




 こうすると、文字が大きくて色が明るいところは元気よくしゃべったりって想像できますよね。 ちょっと寄り道っぽい会話を、読み聞かせている大人と聞いている子どもの間で無理なく楽しめるかと思いました。 できるだけ文章は簡潔に、吹き出しはなるべく画面をじゃましないようにというところは気をつけて。  新刊の 「このおみせなあに」 も、書き文字の大小や形、色などで、読み聞かせしやすいでしょう? クーとマーもこうやって少しずつ変化していってます。

「色の組み合わせ次第で全体のハーモニーが決まる」
 ぼくは黒い墨の線を描かないので、下絵をコピーして裏に糊で貼って うっすら透けるのを見て描くので、紙は薄口のを使います。 塗ることはいいんですが、色を決めることは難しいですね。 組み合わせで全体のハーモニーが狂っちゃう。 色チップ (色見本) をあてて考え、それでも分からない時はチップに直接描いてみます。 だからぼくのチップは汚いです(笑)。 
 美大を卒業して文房具メーカーに入社してから、色について本気で勉強し始めました。 印刷業界では、色はブラック、マゼンダ、イエロー、シアンの4色の組み合わせですね。 この4色の掛け合わせが、チップにすべて示されているんです。 様々な色が何で構成されているかを、チップ4冊分 (!) 全部、覚えました。

「色のハーモニーによって生まれる感動」
ぼくは鉛筆画は得意中の得意。
f0101969_14174091.jpgf0101969_14203716.jpg  






「明度」 に強いので濃淡を描く時はとてもよくて 「はるにあえたよ(原京子 文/ポプラ社)」 は自信作です。 (写真左:はるにあえたよの原画) 

f0101969_142447.jpg 音楽って、ひとつひとつの音符が重なりつながりあうこと (=ハーモニー) によって感動を生みますが、それと同じように、絵も 「色のハーモニー」 が大事ですね。 例えば同じ赤でも、「情熱的な」 「ポップな」 「目立たせないような」 などの種類がありますよね。 微妙な色ってたくさんあって、どの組み合わせかによって 全体の雰囲気ががらっと変わってしまいます。 実はね、色のハーモニーにはセオリーがあるんです。 それで、ぼくはそのセオリー通りにやっているんですが、でもね、これって、意外に難しいことらしい。 みんな色の趣味ってありますよね。 どうしても自分の色の好みが出てきてしまう、しかもそれが強いんです。 自分の好きじゃない色の組み合わせは使えない人が多いんですって。 でも、ぼくは 「好み」 というのは捨てて、セオリー通りやっています。 ぼくの絵本はよく色がきれいといわれるけど、もしかしたらそこが理由かもしれません。 

―10年前まで吉祥寺に事務所を構えられていた関係で、絵本屋さんの 「おばあちゃんの玉手箱」 に以前よく足を運ばれていたという はたこうしろうさん。 まだ絵本を出されていないころ 「自分の絵本がこんなお店にあったらいいな」 と思われていたということですから、なんだか驚きというか、時間の流れを感じます。 今ではもう はたさんの絵本が 「ないところ」 を探す方が難しいですもの! もちろん、ブックハウスにも たーくさんありますよ♪

f0101969_14244562.jpg写真右:「このおみせなあに」 の原画を見せていただきました。 こちらはコンピューターで色づけされているそうです。 「下書きしてスキャニングして、色付けします。 色をつけるのは、コンピューターの方が楽ですね、下書きしてスキャンしてというのは時間がかかりますが」 。 一つ一つのパーツを細かく描いていらっしゃるので びっくりしました。

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サインをお願いすると、一人一人に違うイラストを描いてくださる はたこうしろうさん! スタッフ(ひ)は 次から次へと先生の指先から生まれ出る可愛いイラストたちに 目がくらくらしました☆ はたこうしろうさんのサイン本はこちら

f0101969_14252451.jpgはたこうしろうさんの色の美しさの秘密に触れたひとときでした。 スタッフ(ひ)も はたさんの絵本の世界の、美しい曲線と色のハーモニーが大好きです! はたこうしろうさん、今日は貴重なお話をありがとうございました。


【はたこうしろうさんプロフィール】
1963年、兵庫県生まれ。京都精華大学美術学部卒業。 絵本作家、デザイナー、イラストレーターとして国内外で活躍するほか、ブックデザインも数多く手がける。 主な作品に 『どうぶつなんびき?』 (ポプラ社)、『ちいさくなったパパ』 (小峰書店)、『雪のかえりみち』 (岩崎書店)、『ゆらゆらばしのうえで』 (福音館書店)、『クーとマーのおぼえるえほんシリーズ』 (ポプラ社)、『ショコラちゃんシリーズ』 (講談社) など。 「MOE・イラスト絵本大賞」 の審査員も務めている。
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by bh-jinbocho | 2010-06-23 20:52 | 絵本作家さんのこと☆
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