BHのマスコット・じんぼうくんがつづるブックハウスの毎日
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「村上康成さん」
春の桜満開の艶やかな東京のある郊外で 村上康成さんにお会いして、お話を伺いました。 

先生は 「ピーマン村シリーズ」 など児童書絵本作家として子どもたち・パパママ・じーじばーば世代から、また 野生動物を中心に活動してきた部分で、(ワイルドライフアートやピンクシリーズ・オリジナルグッズなど)壮年・熟年の(主に)男性から・・・といったように ジャンルを超えて様々な世代の男女から支持されています。 適切に絶妙に調和した色彩、丸みをおびて優しい雰囲気の登場人物、観察しつくされた野生動物たち、深みのある物語・・・、と挙げればきりがない魅力たっぷりの絵本たち。 その作者さんはどんな人なのでしょうか。 今年の2月に発売になった 「くじらのバース(ひさかたチャイルド)」 を基にたくさんの質問にお答えいただきました。

―絵本作家になったきっかけは?
(村上さん:以下「村」) もともと知り合いの編集者が 僕があまりにも釣りの話の時に目がキラキラしているので 「そんなにヤマメが好きならヤマメの絵本描かない?」と言われたひとこと。
f0101969_17212565.jpgやまめと一緒に。

―くじらのバースについて。
(村) 今回は徹底的に「気持ちのいい絵本」を創りたかったんです。 バースはBirth、誕生を意味している。「阪神にいたランディ・バースですか?」と聞かれることが多いんだけれどね。 ちなみに 男の子「ナリン」は康ナリンから。すみません。 ちょっと無国籍な感じですね。 

―舞台は特にどこと限定せず?
(村) あえて限定はしてません。でも、まったくのフィクションではなく、きちんとした生態系や地域性などをきちんと調査しています。 北半球の太平洋をイメージしながら、 ザトウクジラが回遊して冬に戻って来、椿の花が咲いているところ・・・と 小笠原や沖縄に実際に足を運び、信憑性を確認したのが決定稿になっていきましたね。 

―こだわった部分は?
(村) 色。 ライム色の月の色、青いバナナの色などね。 バナナはきちんと 青いバナナを食べ比べて ギリギリ食せる青さの青を出しました。僕が実は熟したバナナよりガリッと青酸っぱいくらいのが好きで。 テキストも「あおいバナナ」や「オレンジのグラブ」、「ライムいろのつき」「しろいはな」「エメラルドのかぜ」など、色の印象があえてのこるようにしたり。 
(1ページ目を目から離して見ながら)この「島を上から見た感じ、よくない?」
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制作風景。


―絵本のページを繰りながら、ちょこちょこっと「遊び」があるのを教えていただきました! みなさん、くじらのバースの中に たくさん隠れているの、わかりました? この絵本は見れば見るほど、読めば読むほど非常に味が出てくる絵本なのですね! じっくり、ゆっくり眺め採る、まさにブックハウスがお勧めの「Slow Reading」にぴったりの一冊です。


―これは展開がとても面白い絵本と思いますが
(村) 展開の面白さは僕のいつも求めるところです。ページとページの織りなす綾こそ絵本の醍醐味ですから。 昔、谷内こうたさんの「のらいぬ」とであったのが すごく印象に残っています。 ただし、展開の素晴らしさを求めると、物語性が希薄になるのが難しいところ。 でもこれは、展開を楽しみながら、「であい」というシンプルで決定的である物語として踏襲しました。この展開で読者の何かを誘発したい。毛穴をざわめかせたいと。

―絵本に込めた思い、メッセージなど
(村) 重複するけど、やはり毛穴ですね。「生きている」ってことを考える堅苦しいことじゃなく、であえる相手がいる、きみがいる、つまりぼくがいる。いわばこの星の上での奇跡でしかないわけですからね。大切にしたいじゃないですか。尊敬していたいじゃないですか。なんか、そんな毛穴がぞぞっていう確信みたいなこと。絵本だから感じてもらえるメッセージかなって思います。「バース」はまさにそんな思いで作りました。でもって、絵本にであえて嬉しい、よかった!という気持ちを持ってくれたら、僕はその倍、嬉しい!

―ところで、好きな食べ物は? 
(村) 牡蠣フライ。でも、オリーブオイルでパン粉焼き風にふっくらとヘルシーに。白ワインでしょうね。あと鰹。戻り鰹じゃなく 初鰹ね。(笑) たたきは15mmの厚さに切ってね、香りが高いから 厚めに切ったほうが、触感も楽しめるしいいね。 ヘミングウェイの「老人と海」の巨大なカジキに一人挑む老人が、4日の格闘の間 鰹をとって食べる箇所が出てくるんだけど 思わず生唾がね・・・(笑)。
 
―先生はなんと鰹(とマグロ)を釣りにフロリダまで行かれたそうです。 フライで大きな鰹を採った経験がおありで、鰹には並々ならぬ思い入れがあるようでした。
お話の途中途中で野生動物や釣りの話題が出てくると 先生はいっそう目の輝きが増してくるようです。 釣りをするということは 健康な川でなければならない。健康な山でなけらばならない。自然が健康である美しさを実感することであるということ。つまり「“釣り”の後ろにある世界」が好きなんだというお言葉が印象的でした。
野生動物は、キレイでカッコイイよ! と、お話中に たくさんの鳥や魚の名前が登場しましたが 私は書き留めるのが精一杯という感じで、なんとも知識のなさをひけらかしてしまいました。トホホ。
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コゴミと一緒に。
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GT(ジャイアント・トレバリー)と一緒に。 ナリンくんのTシャツの柄でもあります。


子どもたちからはぜひ「ナリンくん」と呼んで欲しい、と先生。 みなさん、次回お会いする時は大きな声で先生を呼んでみましょう♪

f0101969_17163016.jpgくじらのバース この星の上で 村上 康成作
税込価格 : ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : ひさかたチャイルド
サイズ : 27cm / 40p
地球というこの星の上で 同じ時間に生をうけたくじらのバースと少年ナリン。 ことしもまた出会えたね・・・。 
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by bh-jinbocho | 2008-04-02 16:56 | 絵本作家さんのこと☆
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