BHのマスコット・じんぼうくんがつづるブックハウスの毎日
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「きむらゆうこさんからのメッセージ☆」
もぐらのクルテクの絵本をはじめ、チェコの本翻訳などでご活躍中の木村有子さんから ブックハウスギャラリーで開催される 「クルテクの生みの親 ズデニェク(ズデネック)・ミレル原画展(10/9~)」 へ お言葉をいただきました。 木村有子さんは ミレルさんとも親交があり もちろんクルテクの生まれた国であるチェコにもとても詳しい方ですので、チェコではもぐらくん (クルテク) はどんな人気なのか、その魅力はなにかを教えていただきましたよ。 木村さん、どうもありがとうございました! (文章中の写真提供 : 木村有子さん)


ブックハウス神保町のミレル原画展に寄せて


《もぐらのクルテクはチェコで・・・》


ミレルさんの次女の家で写真を撮る瞬間
娘さんがもぐらくんのぬいぐるみを高くかかげて隠れました。(2006年)
「えっ、クルテチェックを日本語に訳すの?」
チェコの友人に翻訳が決まったことを伝えたとたん、目を丸くして喜んでくれました。その嬉しそうな表情が今も忘れられません。
“クルテク”(KRTEK)とは、チェコ語で“もぐら”を意味しますが、チェコの人は愛情を込めて“クルテチェック”(KRTEČEK)と呼ぶことが多いのです。もぐらのクルテクの話題になると、チェコの様々な年齢の人は、なぜか笑顔になることに気がつきました。その秘密はどこにあるのでしょう。
 私が初めて本場のもぐらくんと出会ったのは、1970年代初めのことでした。親の仕事の関係で、当時のチェコスロヴァキアの首都プラハに住むことになり、私はチェコの小学校へ通うことになりました。
チェコの友達の家に遊びに行くと、子ども部屋の本棚には「もぐらとずぼん」「もぐらとじどうしゃ」を始めとするミレルさんの絵本が、必ずと言っていいほど並んでいました。
中でも、もぐらくんはアニメーションも放映されていたためか知名度が高く、学校や保育園などの手作りポスターにもよく登場し、目につきました。また、当時は10センチ大のぬいぐるみが、雑誌やタバコを売る店「キオスク」で売られていて、小学生でも買える値段だったように思います。チェコスロヴァキアで、もぐらのクルテクを知らない人がいない、と言っても過言ではありませんでした。

もぐらくんといえば、チェコで知らない人はいないくらいの人気者です。
その生みの親であるミレルさんに会いする、というので最初は緊張していました。
ところが、気さくでやさしいミレルさんとは、すぐに打ち解けました。(2004年)

この人気キャラクターを生んだズデニェク(ズデネック)・ミレルさんは、今年87歳ですが、今も現役で絵本の構想を練ったり、娘さんと一緒に絵本を作ったりしています。
では、もぐらのクルテクの歳は一体いくつでしょう?今年でなんと52歳です!「もぐらとずぼん」というアニメーションで、もぐらくんがデビューしてから、すでに半世紀以上も経っています。
数年前プラハで、10歳のチェコの女の子に“もぐらくん”についてインタビューをしたことがあります。
「もぐらくんの絵本は何冊も持っていて読書も大好き。“クルテク“のアニメーションはDVDで、お母さんやおばあちゃんと観ます」と言っていました。
テレビ放映もあるので、学校でもクルテクが話題に上ることもある、と聞きました。チェコでは、本当に半世紀前のアニメーションが、世代を超えて愛されているのに感心しました。
ミレルさんの絵本を訳していて思うのは、作者のやさしい眼差しです。そのやさしさは、友達思いで、困っている仲間がいれば飛んでいくような、そんな正義感あふれるもぐらくんのストーリーに現れていますが、ミレルさんの描く花ひとつ、木一本、イモムシも良く見ると、愛情がたっぷり注がれていることに気づきます。

約1年ぶりに再会のミレルさんと木村有子さん(2007年)
「いつの時代にも子どもには幸福な時間や場所があることを知らせたい」という強い思いを持って作品を描いているミレルさん。
私たちが、ミレルさんの絵本を開いて心がなごむとしたら、それは年齢に関係なく“子ども時間”を持つことができたからではないでしょうか。 


木村 有子

チェコのヤポンカ きむらゆうこさんのHP
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by bh-jinbocho | 2008-10-06 18:09 | 絵本作家さんのこと☆
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